top of page
1777012368414 1

トップページ

ご利用のご案内と1日の流れ

事業所について

お知らせ

多機能型事業所みらいとロゴ

トップページ

ご利用のご案内と

1日の流れ

事業所について

お知らせ

受付時間:10:00〜16:00

電話で相談

24時間いつでも受付中

メールで相談

NEWS

お知らせ

Image by Markus Winkler

重度心身障害児の二次障害とは         原因と予防 対応のポイント

10月10日
読了時間: 8分

今回は、「二次障害」についてお話していきたいと思いますね。


成長期の成長期の体は、毎日少しずつ変わりますし、いつの間にか身長も体重も増えてビックリ!と感じる事も多いと思います。

その変化は、小さな時から「なかなか体重が増えないや身長が伸びない」といった成長曲線を下回り、体重を増やす事や身長を伸ばす事に大変苦労したのだと思います。


この身長や体重の変化は、生命維持にとって大変喜ばしいものですが、重度心身障害児にとっては、姿勢の崩れや関節の硬さ、呼吸のしづらさ、痛み、ご家族にとっては介護負担につながることがあります。


この姿勢の崩れや関節の硬さ、それに伴う呼吸のしづらさや痛みは、本来の成長とは違い、子どもにとっても大変苦痛になっています。


この成長の事を「二次障害」と呼びます。

もともとの障害そのものではなく、成長や生活姿勢、筋緊張、活動量、介助方法などが重なって後から起こる体の問題です。


二次障害は、ある日突然始まるというより、日々の小さな変化として表れます。座る姿勢が傾く、足が開きにくい、抱っこで反り返る、眠りが浅い、食事中にむせやすい。こうしたサインを早めに見つけることが、予防と対応の第一歩になります。



Eye-level view of a child’s supportive wheelchair with positioning cushions in a calm home therapy space.
成長期は、座り方や支え方の小さな変化が体に影響します。

二次障害は体の使いにくさから起こる後からの問題です


重度心身障害児では、脳や神経、筋肉の働きの影響で、自分で姿勢を変えることが難しい場合があります。寝返り、座位、立位、移動の機会が少ないと、同じ部位に負担がかかり続けます。


その結果、次のような二次障害が起こりやすくなります。


  • 関節拘縮

    肩、肘、手首、股関節、膝、足首などが動かしにくくなります。着替えやおむつ交換、入浴、座位保持が難しくなることがあります。


  • 脊柱側弯や胸郭変形

    背骨や胸の形が変化し、座位の安定、呼吸、食事に影響することがあります。


  • 股関節脱臼や亜脱臼

    股関節まわりの筋緊張や姿勢の偏りにより、足の開きにくさや痛みにつながることがあります。


  • 呼吸や消化の問題

    胸郭の動きが制限されると、呼吸が浅くなりやすくなります。姿勢によっては胃食道逆流や便秘が目立つこともあります。


  • 皮膚トラブル

    同じ姿勢が長く続くと、圧が集中し、赤みや褥瘡の原因になります。


二次障害は、本人の生活のしやすさに直結します。

関節が硬くなると介助量が増え、痛みがあると睡眠や食事にも影響します。早めに気づくほど、対応の選択肢は広がります。


成長期には変形や拘縮が進みやすくなります


成長期は、骨が伸び、体重が増え、体の比率も変わります。一方で、筋肉や腱の伸び、関節の動き、姿勢を支える力が同じペースで整うとは限りません。


特に注意したいのは、成長に伴う変化 変形 拘縮が連動して進むことです。

身長が伸びる時期に、筋緊張の左右差や同じ姿勢のくせが強いと、体のゆがみが目立ちやすくなります。


たとえば、いつも右側に倒れて座る姿勢が続くと、背骨のカーブや骨盤の傾きが固定されやすくなります。足を交差させる緊張が強い場合は、股関節まわりに負担がかかります。つま先立ちのような足の形が続くと、足首が硬くなり、装具や立位練習にも影響します。


筋緊張の強さと弱さの両方が影響します


筋緊張が強いと、反り返り、足の突っ張り、腕の曲げ込みなどが起こりやすくなります。力が入り続けることで、筋肉や関節に負担がかかります。


反対に、筋緊張が低い場合も注意が必要です。体を支える力が弱いと、座位で崩れやすく、骨盤が後ろに倒れたり、背中が丸くなったりします。その姿勢が長く続くと、呼吸や食事のしづらさにつながることがあります。


痛みは言葉以外のサインで表れます


重度心身障害児では、痛みや違和感を言葉で伝えることが難しい場合があります。次のような変化は、体の不快感のサインかもしれません。


  • いつもより泣きやすい

  • 抱き上げると表情がこわばる

  • 着替えやおむつ交換を嫌がる

  • 眠りが浅い

  • 食事量が減る

  • 特定の姿勢だけ落ち着かない

  • 体に触れると急に緊張が強くなる


「機嫌が悪いだけ」と考えず、姿勢、関節の動き、皮膚、呼吸、排便、睡眠を合わせて見ていくことが大切です。



予防の中心は姿勢と動きの機会を整えることです


二次障害の予防では、特別なことを一度だけ行うよりも、毎日の生活の中で負担を減らすことが大切です。寝る、座る、食べる、移動する、遊ぶ、入浴する。その一つひとつが体に影響します。


中心になるのは姿勢管理です。

これは、ただ「まっすぐ座らせる」ことではありません。本人が楽に呼吸でき、食べやすく、周囲を見やすく、皮膚や関節に負担が集中しない姿勢を整えることです。


寝る姿勢を一方向に固定しすぎないようにします


寝ている時間が長い場合、仰向け、横向き、少し角度をつけた姿勢などを組み合わせます。クッションやタオルを使う場合は、首、背中、骨盤、膝、足首が無理な位置にならないようにします。


ただし、呼吸状態、胃食道逆流、医療的ケアの有無によって適した姿勢は変わります。自己判断で大きく変えるのではなく、専門職と一緒に確認すると安心です。


座位は骨盤と頭の位置を見ます


座位では、骨盤が崩れると背骨や首にも影響します。骨盤が後ろに倒れすぎると、背中が丸まり、頭が前に落ちやすくなります。左右どちらかに傾くと、側弯や股関節への負担が増えることがあります。


座位保持椅子や車いすを使っている場合も、成長に合わせた調整が必要です。以前は合っていた座面の奥行き、ベルトの位置、足台の高さが、数か月後には合わなくなることがあります。


動かす時間と休む時間のバランスを取ります


関節可動域訓練、ストレッチ、立位、腹臥位、座位練習などは、体の状態に合わせて行います。目的は、強く伸ばすことではありません。関節が動く感覚を保ち、呼吸や循環、覚醒、遊びの機会を増やすことです。


嫌がる動きを無理に続けると、緊張が強まり、逆効果になることがあります。表情、呼吸、筋緊張、顔色を見ながら、短い時間でも心地よく続けられる方法を選びます。



早めの対応には観察と記録が役立ちます


二次障害は、家族だけで抱え込まず、医療、リハビリ、療育、学校、訪問看護などと情報を共有して対応します。そのとき役立つのが、日々の観察と記録です。


細かな記録でなくてもかまいません。変化に気づいたとき、次のような点を残しておくと相談しやすくなります。


  • いつから変化があるか

  • どの姿勢でつらそうか

  • どの介助で緊張が強くなるか

  • 食事、睡眠、排便に変化があるか

  • 皮膚の赤みや左右差があるか

  • 装具や車いすが当たっていないか


写真や動画も役立つことがあります。座位の傾き、足の位置、寝ている姿勢、介助中の反応などは、言葉だけでは伝わりにくいためです。撮影する場合は、診療や支援の相談に使う目的を明確にし、個人情報の扱いに注意します。


相談の目安になる変化があります


次のような変化が見られる場合は、早めに専門職へ相談します。


  • 股関節を開くと強く嫌がる

  • 片側だけ足が短く見える、開きにくい

  • 背中や腰の曲がりが目立ってきた

  • 座位保持椅子で体がずれやすくなった

  • 呼吸が浅い、痰が増えた

  • 食事中のむせや嘔吐が増えた

  • 赤みが消えにくい皮膚がある

  • 装具を嫌がるようになった

  • 睡眠中に何度も起きるようになった


対応は一つではありません。リハビリ内容の見直し、座位保持装置や車いすの調整、装具の作り替え、薬の調整、整形外科的な評価、栄養や呼吸ケアの確認など、必要に応じて組み合わせます。


「成長したから仕方ない」と見過ごさず、体の変化に合わせて支援を更新していく姿勢が大切です。


家庭と専門職が同じ目標を持つと対応しやすくなります


二次障害の予防では、家庭でできることと、専門職が担うことを分けて考えると続けやすくなります。


家庭では、日々の姿勢、表情、睡眠、食事、排泄、皮膚の状態を見ます。小さな違和感に気づけるのは、毎日そばで過ごす人の強みです。


専門職は、関節の動き、筋緊張、骨格の変化、呼吸、嚥下、装具や座位保持装置の適合などを評価します。家庭での観察と専門的な評価がつながると、対応が具体的になります。


たとえば、「座ると左に倒れる」という情報だけでなく、「食後に左へ倒れやすい」「眠い時間帯に崩れやすい」「足台を調整すると少し安定する」と分かると、原因を考えやすくなります。


目標も、生活に沿ったものがよいです。


  • 食事中に楽に座れる

  • おむつ交換で痛みが少ない

  • 夜に眠りやすい

  • 車いすで外出しやすい

  • 呼吸が落ち着く姿勢を増やす

  • 遊びの時間に手を使いやすい


大きな改善だけを目指すと、続けることが苦しくなる場合があります。まずは「本人が少し楽になること」「介助が少し安全になること」を積み重ねます。



予防の基本は、毎日の姿勢を整え、同じ負担をかけ続けないことです。寝る、座る、立つ、動く、休む時間を、体の状態に合わせて組み合わせます。成長期には、車いす、座位保持装置、装具、クッションの合い方も変わります。


気になる変化があれば、早めに相談してください。小さなサインを共有することで、痛みや変形の進行を抑え、本人にとって楽な姿勢や過ごし方を見つけやすくなります。


二次障害への対応は、完全に防ぐことだけが目的ではありません。体の変化に合わせて支え方を変え、毎日の生活を少しでも楽にするための取り組みです。


今回は「二次障害」についてまとめました。また次の投稿を楽しみにしてくださいね。


 
 
お知らせ一覧に戻る
bottom of page